【衆院選スタート】注目選挙区 訴えは

今回の衆議院選挙、全国で289ある小選挙区には857人が立候補しました。
各地の注目選挙区の訴えを紹介します。

香川1区 過去6回激しい選挙戦

香川1区は合併前の高松市と小豆島などの島しょ部からなる選挙区です。

これまで6回、この選挙区で激しい選挙戦を繰り返している自民党の前大臣と立憲民主党の前議員に加え、日本維新の会が女性候補を擁立しました。

自民党の前大臣は公明党の推薦を、立憲民主党の前議員は共産党の県委員会の支持をそれぞれ受けています。
立候補したのは、届け出順に
▽立憲民主党の前議員、小川淳也氏(50)
▽日本維新の会の新人、町川順子氏(62)
▽自民党の前議員、平井卓也氏(63)の
3人です。

小川候補(立民・前)
「政治そのものを時代に合わせたものに変えていくことがまず先決になります。既得権の上にのった、いわゆる世襲政治、これをここ香川1区から変えてまいりましょう。信頼できるリーダーが必要で私はそこに向けて選択肢を作ってまいります」

町川候補(維新・新)
「自民党や立憲民主党をたたき潰したいと思っております。私はこの香川1区から国会に出て、これまで皆さんが言えなかったこと、伝えられなかったことをしっかり伝えていきたいと思います。ベーシックインカムで3人、4人産んでも安心して子育てができる社会をしっかりと訴えてまいりたいと思います」

平井候補(自民・前)
「デジタル改革は子どもたちのためにも絶対に進めなければならない政策だ。これを一気に進めることにより皆さんの地域が目に見えて変わり、そしてあらゆる商売の可能性が広がる、それが成長戦略と考えている。もう一度お預けください。私は皆さんの期待に応えて、全身全霊をもってご恩返しをさせていただきたいと思います」

広島3区 「政治とカネ」争点に

広島3区は広島市のベッドタウンの2つの区のほか県北西部の山あいの1市2町からなる選挙区です。

公職選挙法違反の買収の罪に問われている元法務大臣が当選を重ねてきましたがことし4月に辞職。今回は立憲民主党の新人、自民党が推薦する公明党の前議員、日本維新の会の新人ら6人が争う構図となっています。

選挙戦では政治とカネをめぐる問題への対応などを争点に論戦が交わされる見通しです。
立候補したのは、届け出順に
▽無所属の新人の大山宏氏(73)
▽「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の新人、矢島秀平氏(29)
▽公明党の前議員で自民党が推薦する、斉藤鉄夫氏(69)
▽無所属の新人、玉田憲勲氏(64)
▽立憲民主党の新人、ライアン真由美氏(58)
▽日本維新の会の新人、瀬木寛親氏(57)の
6人です。

大山候補(無・新)
「金権政治をやめさせて、選挙には金がかかるものだという概念を吹っ飛ばさないといけない。とにかく投票所に行ってください」

矢島候補(N党・新)
「若い人の声というのがいま国会では必要とされている。皆様の一票で意志をぜひ示してほしい。若い人たち、本当に選挙いかないとまずいぞ」

斉藤候補(公明・前)
「清潔な政治、信頼回復を始めていきたい。核保有国と非核保有国の橋渡しをするため、核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加することを岸田総理とともに推し進めたい」

玉田候補(無・新)
「分配する予算がどこにあるのか。与党・野党も言っていることは結局、絵に書いた餅で選挙目当てだ」

ライアン候補(立民・新)
「今の政権は権力でルールを変え、そして民主主義を変え、国民の命を全く守っていない。こんな政府、政党に私たちの命を託せるか。私が金権政治を必ず終わらせる」

瀬木候補(維新・新)
「金権政治を打破できるクリーンな政治、それは日本維新の会にしかできないことだ。減税とベーシックインカムを日本の新たな成長戦略に位置づけていく」

静岡5区 保守分裂の構図に

静岡5区は富士山のすそ野に広がる富士市や御殿場市などからなる選挙区です。

自民党公認で岸田派に所属している吉川さんと、無所属で二階派に特別会員として所属し自民党入りを目指す細野さんが立候補し、保守分裂の構図となっています。また、立憲民主党の小野さんと諸派の千田さんが立候補しています。
立候補したのは、届け出順に
▽無所属の前議員、細野豪志氏(50)
▽立憲民主党の新人、小野範和氏(48)
▽自民党の前議員、吉川赳氏(39)
▽諸派の新人、千田光氏(43)の
4人です。

細野候補(無・前)
「外交安全保障は現実主義の立場に立つ。そして内政は弱い者の立場に立つ。この姿勢は21年前から私の中で全く揺らいでいない。選挙戦を乗り越えて、私は自民党入りしたい。東日本大震災を政権の中枢で経験した。自民党にはない経験を持っている私が、その経験を政権の中、与党の中でいかすことで安全保障に万全を期す国家を作りたい」

小野候補(立民・新)
「コロナ対策は徹底した検査の拡充、大規模な療養施設を作ること、そのために医療機関や医療従事者に十分な経済的支援行うこと。苦しむ事業者、生活者に十分な給付を行うことが必要だ。地元の観光業、商業の方々は本当に苦しい思いをする中で、政府は東京、大阪、オリパラに気を取られて苦しむ地方の姿が見えていない。だから私がやらなくてはならない」

吉川候補(自民・前)
「岸田政権が掲げている地方への集中投資によって、地域に住んで商売をしても充実し成長できるように日本全国各地の発展を求めていく。われわれ自公政権の継続を選ぶのか、立憲共産政権を選ぶのか。私は岸田総理を支える若手の1人として、必ず現政権が目指す支え合いの政治を実現する。この戦いは私は負けることができない」

千田候補(諸派・新)
「この富士のふもとから世界に向けて光を注ぎたいと考えている。まず第1にすべての皆様が不安に陥っている新型コロナウイルスについて解決したい。そのあとで安心安全に暮らせる町づくり、税制改革、景気対策、憲法改正さまざまな問題に取り組んでいきたい」

長崎1区 国民の前議員に自民・共産の新人が挑む

長崎1区は長崎市の旧外海町と旧琴海町を除く地域で、三菱重工業長崎造船所を中心とする造船業や観光業がさかんです。

立憲民主党県連と社民党県連合が支援する国民民主党の西岡さんに、公明党が推薦する安倍元総理大臣の政策秘書を務めた自民党の初村さんと共産党の安江さんが挑みます。
立候補したのは、届け出順に
▽自民党の新人で公明党が推薦する元衆議院議員秘書の初村滝一郎氏(42)
▽国民民主党の前の議員で党政務調査会長代理の西岡秀子氏(57)
▽共産党の新人で党長崎県常任委員の安江綾子氏(44)の
3人です。

初村候補(自民・新)
「コロナ禍、基幹産業の衰退、あるいは人口流出、その中でいま長崎市はたそがれを迎えようとしている。それをそのまま放置しておくわけにはいかない。こういう声を国に届けてほしい、こういうことをやってくれ、初村、その皆様の思い一つ一つを必ず国政に届けていく」

西岡候補(国民・前)
「私たち国民民主党は小規模な少数政党だが自信を持って示している政策がある。野党が的確に政策を提案すれば国を動かすことができる。与党の議員では伝えられない皆様の切実な声を国政に届けるため、2期目に向けて長崎のお役に立ちたいという強い決意だ」

安江候補(共産・新)
「このまま命と人権をないがしろにする政治を続けさせていくわけにはいかない。弱肉強食の新自由主義から命と暮らしを何よりも大切にする政治へと変えていく。皆さんと一緒に社会を変えていく。誰もが夢と希望を持って生きていくことができる社会を作っていく」

北海道4区 野党候補一本化で1対1に

北海道4区は札幌市の一部と小樽市、それに周辺の19の町と村からなる選挙区です。

共産党が直前に擁立を取り下げて、野党候補の一本化が実現。自民党の前議員に立憲民主党の新人が挑む1対1の対決となりました。
立候補したのは、届け出順に
▽立憲民主党の新人で社民党道連合が支持する大築紅葉氏(38)
▽自民党の前議員で公明党が推薦する中村裕之氏(60)の
2人です。

大築候補(立民・新)
「児童手当の所得制限を撤廃し、高校卒業年次までしっかりと拡充することによってあなたの子どものあしたのチャレンジを応援していきたい。この地域に住むあなたの声をきちんと聞いてその声を国へ届けていく」

中村候補(自民・前)
「安倍、菅政権が進めてきた観光振興策では倶知安・ニセコのエリアが日本の中でもモデルとなる取り組みをしてきた。2030年に6000万人のインバウンドを達成する目標を掲げて、積極的に取り組んでいく」

兵庫7区 自民・立民・維新の三つどもえに

兵庫7区は甲子園球場がある西宮市と高級住宅街で知られる芦屋市からなる選挙区で大阪に通勤する人も多く住む地域です。

4期目を目指す自民党の前議員に、立憲民主党の新人と日本維新の会の元議員が挑む三つどもえの構図となっています。
立候補したのは、届け出順に
▽立憲民主党の新人の安田真理氏(43)
▽自民党の前議員の山田賢司氏(55)
▽日本維新の会の元議員の三木圭恵氏(55)の
3人です。

安田候補(立民・新)
「都合の悪いことは隠し、説明しない、責任をとらない。これが常態化してしまっておりあきらかにおかしい。何とかして、この政治状況を変えなければならない。経済状況、社会状況を変えなければならない。この政治を前に進めていくことが大事だ」

山田候補(自民・前)
「コロナ対策で結果を出す、経済対策で結果を出す、子育て、教育支援で結果を出す、外交・安全保障で結果を出す。結果を出せるのが自民党、そして連立を組んでいる自民、公明、自公政権だ」

三木候補(維新・元)
「政府がお金をつかう場所を間違えている。いろいろなところにお金をむだにつかっている。そういったお金を削減して、きっちりと子育て世帯、子どもたちに投資をする。根本から変えていく、根本から社会保障の改革をしていく」

沖縄2区 6回連続当選の社民 前議員が引退

沖縄2区はアメリカ軍普天間基地を抱える宜野湾市などからなる選挙区です。

これまで6回連続で当選した社民党の前議員の引退に伴い立候補した社民党の新人と自民党の前議員、それに日本維新の会の新人と「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の新人の4人が争う構図です。
立候補したのは、届け出順に
▽自民党の前の議員で公明党が推薦する宮崎政久氏(56)
▽「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の新人、中村幸也氏(41)
▽社民党の新人の新垣邦男氏(65)
▽日本維新の会の新人の山川泰博氏(51)の
4人です。

宮崎候補(自民・前)
「新型コロナウイルスの影響で日本全体が困った状態になっている。医療を中心とする対策をしっかりと進めたうえで、各種の支援策を通じて人々の暮らしが立てるようにしていき、県民の命と暮らしを守り抜いていきたい」

中村候補(N党・新)
「NHKをぶっこわす。沖縄の貧困率は高く、安心して子どもたちが暮らせ、親が子育てできる環境づくりを支援したい」

新垣候補(社民・新)
「岸田政権は県民に寄り添うと言っているがそれは口先だけで、普天間基地の辺野古への移設を認め日米地位協定を変えることはない。『だめなものはだめ、嫌なものは嫌だ』と沖縄から国政や自民党政権にぶつけないといけない」

山川候補(維新・新)
「われわれは身を切る改革を徹底して国会議員の報酬や定数を3割カットし、改革を行う。その改革を行った財源でベーシックインカム、最低所得保障の制度を導入する。コロナで困っている国民のためにしっかりと働きたい」