アメリカとカナダの艦船 台湾海峡通過で中国が強く反発

中国が台湾に対する軍事的な圧力を強める中、先週、アメリカとカナダの軍の艦船が合同で台湾海峡を通過したことがわかり、中国側が強く反発しています。

アメリカ海軍第7艦隊は、日本時間の18日、NHKの取材に対し、ミサイル駆逐艦「デューイ」とカナダ海軍のフリゲート艦「ウィニペグ」が今月14日から15日にかけて、合同で台湾海峡を通過したことを明らかにしました。

第7艦隊の報道官は「自由で開かれたインド太平洋地域に対するアメリカと同盟国、友好国の関与を示すものだ」と説明しています。

これに対し、中国軍で東シナ海を所管する東部戦区の報道官は、17日談話を出し「アメリカとカナダは結託して挑発し、トラブルを引き起こすなど台湾海峡の平和と安定を著しく損なっている」として強く反発しました。

中国軍は、今月に入り、台湾が設定する防空識別圏に多数の戦闘機を進入させるなど、台湾に対する軍事的な圧力を強めています。

一方、アメリカ軍は今月、沖縄南西の海域で日本やイギリスなど5か国と共同で空母3隻が参加した訓練を行うなど、米中の安全保障分野でのせめぎ合いが激しさを増しています。

松野官房長官「平和的に解決されることを期待」

松野官房長官は記者会見で「報道は承知しているが、こうした動きの一つ一つにコメントすることは差し控えさせていただきたい」と述べました。

そのうえで「両岸関係は、経済分野を中心に深い結びつきを有している一方で、軍事バランスは、全体として中国側に有利に変化してきていると認識をしている。わが国としては、台湾海峡の平和と安定が重要だと考えており、台湾をめぐる問題が、当事者間の直接の対話により、平和的に解決されることを期待するというのが従来からの一貫した立場だ。引き続き、関心を持って注視していきたい」と述べました。