スー・チー氏の弁護士 法廷で見聞きの内容 外部へ口外禁止命令

ミャンマーで、クーデターを起こした軍に拘束され、複数の罪に問われているアウン・サン・スー・チー氏の弁護士は、法廷で見聞きした内容を外部に伝えることを禁止するとした命令を受けました。今後、スー・チー氏の裁判の審理状況や健康状態などが、ほとんど伝わらなくなるおそれがあります。

命令を受けたのはスー・チー氏の弁護団を率いるキン・マウン・ゾー弁護士です。

弁護士は14日、軍の統制下にある地方政府から法廷で見聞きした内容を報道関係者や外交官、国際NGOを含む国際機関に伝えることを禁止するという命令を受けたことを自身のフェイスブックで明らかにしました。
命令は、弁護士を通じて外部に伝えられた内容が司法手続きを妨害し、人々に混乱を引き起こしたなどと、理由をあげているということです。

弁護士は今月12日にも、スー・チー氏と出廷したウィン・ミン大統領がクーデター発生時の状況を証言した内容を伝え、地元メディアなどが軍の憲法違反を指摘する論調を再び強めていて、軍は、こうした動きを警戒しているものとみられます。

現在、軟禁下におかれているスー・チー氏に関する情報は、これまでキン・マウン・ゾー弁護士が中心になって外部に伝えてきましたが、今回の命令によって、今後、スー・チー氏の発言や健康状態、裁判の審理状況などがほとんど伝わらなくなるおそれがあります。