コンビニ大手3社 半年間決算 “巣ごもり需要”取り込み増益

コンビニ大手3社のことし8月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、いわゆる「巣ごもり需要」を取り込み、各社で増益となりました。

コンビニ大手3社が14日までに発表した、ことし3月から8月までの半年間の決算は、いずれも国内事業の本業のもうけを示す利益で、前の年度の同じ時期と比べて、
▽セブン-イレブン・ジャパンが4%、
▽ファミリーマートが70%、
▽ローソンが34%、
それぞれ増加しました。

感染拡大に伴ういわゆる「巣ごもり需要」によって、冷凍食品やデザート、酒類の販売が好調だったことなどによるものです。

一方、各社の利益を新型コロナウイルスの感染拡大前の2年前と比べると、
▽セブン-イレブンとファミリーマートがいずれも7%、
▽ローソンが37%、
それぞれ減少していて、感染拡大の影響が依然続いています。

各社では、店舗の改装や宅配の強化を進めるほか、無人レジの導入によって店舗スタッフの省力化をはかるなどして、収益の回復をはかりたいとしています。

ローソンの竹増貞信社長は、今月7日に開かれたオンラインの会見で「緊急事態宣言は解除されたものの、感染状況など経営環境の先行きは見通せない。消費者の需要をしっかりと取り込みたい」と述べました。