EU “北極圏で石油や天然ガスなど開発 国際的に禁止を”

EU=ヨーロッパ連合は、今月末から開かれる国連の気候変動対策の会議「COP26」を前に、北極圏での石油や天然ガスなどの開発を国際的に禁止するよう働きかけていく方針を表明しました。

これは、EUが13日に発表した北極圏をめぐる新たな戦略の中で明らかにしたもので、北極圏の気温の上昇が地球全体に及ぼす影響を踏まえ、気候変動対策が特に重要だと強調しています。

そして、北極圏の石油や石炭それに天然ガスなどを「地中にとどめておく」として、こうした化石燃料の開発をやめるべきだという考えを示しました。

そのうえで、今後の開発や購入を国際的に禁止するよう働きかけていくと表明しました。

一方で、レアアースなど戦略的に重要な鉱物資源については環境に配慮した形での採掘を後押しするとしています。

また、北極圏におけるロシアによる軍備の増強や中国のインフラ投資などに対し「北極圏への関心の高まりはこの地を地政学的な競争の場にしかねない」と懸念を示しました。

そして、デンマークの自治領グリーンランドに新たな事務所を開設することを明らかにし、EUとして北極圏への関与を深めていく姿勢を強調しました。