財務省改ざん自殺裁判 妻がファイルもとに夫の過酷な状況訴え

財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の男性職員の妻が国などに賠償を求めている裁判が13日に開かれ、妻側はいわゆる「赤木ファイル」の記述をもとに、改ざんを強要された夫の過酷な状況を訴えました。

森友学園に関する決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻の雅子さんは、国などに1億1000万円余りの賠償を求める裁判を起こしています。

これまでの裁判では、赤木さんが改ざんの経緯をまとめて職場に残した「赤木ファイル」を、ことし6月、国側が裁判所の求めに応じて一部を黒塗りにしたうえで開示しました。

13日の裁判で、妻側はファイルに含まれていた改ざんを指示する財務省本省からのメールや、それに抗議する赤木さんのメールなどをもとに、「命令に従って改ざんに関与すべきか、法令や職務倫理に従って拒否すべきかという葛藤の中、最初から強く反抗・抗議したものの、改ざんを執ように強要された」と主張しました。

そのうえで「改ざんという違法行為に、長時間労働や連続勤務の間に従事させられ、継続的に極めて強い心理的負荷にさらされていた」と訴えました。

一方、国側は、請求を退けるよう求めていて、ことし12月までに反論する方針を示しました。