中国 9月の輸出額 去年比28%余増加 欧米などでの需要回復続き

中国の9月の輸出額は、アメリカやヨーロッパなどでの需要の回復が続き、去年の同じ月と比べて28%余り大幅に増加しました。

中国の税関当局が、13日発表した先月の貿易統計によりますと、輸出と輸入を合わせた貿易総額は5447億2000万ドルと、去年の同じ月と比べて23.3%増加しました。

このうち輸出額は、3057億4000万ドルと28.1%増加しました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大から経済活動が回復しているアメリカやヨーロッパなどで需要が伸びたほか、いわゆる巣ごもり需要の世界的な高まりを背景にしたパソコンなどの電子機器の輸出が、引き続き好調だったためです。

一方、輸入額は2389億8000万ドルと17.6%増加しました。

これは前の月より増加幅が小さくなったものの、原油や石炭、金属などの原材料価格の高騰が続いていることが要因です。

原材料価格の高騰は、このところの中国経済の減速にもつながっていて、石炭などの価格の上昇は中国各地で電力の供給制限が起きる要因の1つにもなっています。

一方で、輸出額増加の背景には原材料価格の上昇分が転嫁されたこともあるとみられ、輸出先であるアメリカやヨーロッパなどでの物価上昇につながる可能性も指摘されています。

税関当局は「国際市場の需要の増加は中国の輸出に有利に働いているが、世界経済の回復には難しさが残っていて、中国の貿易にとっても不安定で不確実な要素が依然多い」としています。