韓国 感染抑えながら経済・社会活動を元に ロードマップ作成へ

韓国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えながら、経済や社会活動を元に戻すための対応について検討を始め、今月中をめどにロードマップを作成することになりました。

韓国ではことし7月以降、1日当たりの感染者数が1000人を超え、過去最多を更新する日が相次ぐ一方、ワクチンの接種も進んでいて、12日時点で接種を完了した人の割合は人口の60%に上りました。

これに伴い韓国政府は、重症者や死亡する人の割合が減っているとしていて、感染を抑えながら、経済や社会活動を元に戻すための対応について検討する、有識者などで作る委員会を立ち上げ、13日、初会合を開きました。

韓国では現在、感染防止のために飲食店などの営業時間や、私的な会合の人数などが制限されていますが、委員会では、イギリスやイスラエルなど外国の事例も参考にしながら、規制の在り方や、いわゆる「ワクチンパスポート」導入の検討などを行うとしています。

そのうえで、今月中をめどにロードマップを作成するとしています。

一方、会合に出席したキム・ブギョム(金富謙)首相は、「石橋をたたいて渡る気持ちで、少しずつ日常を取り戻していかなければならない」とも述べ、感染状況を見極めながら、慎重に検討を進める考えを強調しました。