“脱炭素”で注目 水素で発電する船の動力装置 大阪で試乗会

機械メーカーの「ヤンマー」は脱炭素社会に向けた次世代エネルギーとして注目されている水素で発電する船の動力装置の開発を進めていて、大阪でこの装置を使った船の試乗会が行われました。

水素は燃やしても二酸化炭素を出さない次世代エネルギーとして注目されていて、大阪の機械メーカー「ヤンマー」はトヨタ自動車から技術提供を受けて水素を使って発電する燃料電池を搭載した船の動力装置を開発し、実証実験を進めています。

12日、この動力装置を使った船の報道陣向けの試乗会が行われ、大阪 此花区の大阪北港マリーナを出港し湾内の8.5キロを30分ほどかけてゆっくり航行しました。

船は全長12.4メートル、総トン数が7.9トンの10人乗りのプレジャーボートで、70メガパスカルという船舶としては世界で最も圧縮された水素を充填(じゅうてん)した燃料電池を搭載し、騒音や振動が少なく加速がなめらかなのが特徴だということです。

会社は今後も装置の安定性や航行距離を伸ばす方法について実証実験を続け、2年後の発売を目指すということです。

「ヤンマーパワーテクノロジー」特機事業部の廣瀬勝事業部長は「船舶でも水素を使った電動化の動きが広がっている。脱炭素に向けて貢献していきたい」と話していました。