中国 途上国の生態系保全事業支援へ 260億円余の基金設立表明

中国の習近平国家主席は、生物の多様性をどう守っていくかをテーマに開かれている国連の会議「COP15」で、途上国の生態系の保全事業を支援するため、日本円で260億円余りを拠出して基金を設立すると表明しました。

生物多様性条約の締約国による国連の会議「COP15」は、11日から中国南西部の昆明で始まり、12日は首脳や閣僚などによる会合がオンライン形式で開かれました。

この中で議長国を務める中国の習近平国家主席は、途上国の生態系の保全事業を支援するため、15億人民元(日本円で260億円余り)を拠出して基金を設立すると表明しました。

今回の会議では、生物の多様性を守るため2010年に採択され、その多くが達成できなかった「愛知目標」に代わる新たな国際目標の採択を目指していて、年間2000億ドルまで資金を増やすことが目標案の1つに上がっています。

また、少なくとも30%の陸地および海の生態系を保全することや、生態系を脅かす農薬の使用を3分の2まで制限し、プラスチック廃棄物の流出を根絶することなど、「愛知目標」よりも野心的な目標設定に向けて議論が交わされる見通しです。

会議は、来年4月から5月にかけて対面でも開かれる予定で、中国としては、利害がぶつかり合う先進国と途上国の意見を調整し、国際協力を主導する姿を世界にアピールしたい考えです。