奈良 感染者減少で3か月ぶりに対面での合同企業説明会

新型コロナウイルスの新規感染者が減少する中、奈良市では就職活動中の学生らと企業側が直接顔を合わす対面式での合同企業説明会が、およそ3か月ぶりに行われました。

奈良労働局が主催した企業説明会には、奈良県内に事業所を持つ企業およそ40社がブースを設けました。

学生らと企業側が直接顔を合わせる対面式の説明会は、リモートより互いの雰囲気が分かりやすいなどとして高い需要があるということですが、新型コロナの感染拡大の影響でおよそ3か月ぶりの開催となりました。

会場では、受け付けで検温や消毒を行い、各ブースには飛まつ防止のパネルが置かれるなど引き続き感染対策が徹底されています。

訪れた学生らは、興味のある企業のブースに立ち寄り、担当者の説明を熱心に聞いたり、気になることをその場で質問したりしていました。

参加した男子学生は「リモートの説明会だと質問しづらいですが、対面だとすぐに聞けたのでよかったです。感染対策もされていて安心できました」と話していました。

出展した企業の担当者は「学生は実際に接した企業に就職を決める傾向があるので、採用活動でも対面は重要です。このような機会があってありがたい」と話していました。
奈良労働局の委託を受けて説明会を企画した企業の小島康志さんは「コロナの感染状況にあわせて対策を取りながら、ニーズのある対面の説明会をこれからも企画していきたい」と話していました。