タイ首相 米中などからの入国者 隔離を免除へ 観光業を支援

タイのプラユット首相は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた観光業を支援するため、来月からアメリカや中国など一部の国からの入国者について、ワクチン接種などを条件に入国時の隔離をなくす方針を明らかにしました。

タイのプラユット首相は、11日夜、テレビ演説を行い「年末年始の休暇シーズンの旅行者を国内に呼び込み、観光業などで生計を立てる人を支える機会を逃さないようにしなければならない」と述べ、外国人観光客の受け入れを推進する必要性を訴えました。

そのうえで、来月1日から、新型コロナウイルスの「感染リスクが低い」と判断した国からの入国者について、ワクチン接種を終えていることや、PCR検査で陰性が確認されたことなどを条件に、現在義務づけられている入国時の隔離をなくす方針を明らかにしました。

プラユット首相は、保健当局などに対し、早急に検討に入るよう指示を出したうえで、まずはアメリカや中国、それにシンガポールなど少なくとも10か国を対象にするとしています。

ただ、日本が含まれるかどうかは分かっていません。

一方、タイでは現在も1日当たりの新規感染者の数が1万人前後に上っていて、一部のメディアや市民からは不安の声も出ています。