「大気汚染が原因で死亡 世界で毎年700万人」WHO報告書

今月末から開かれる国連の気候変動対策の会議を前に、WHO=世界保健機関は石炭などの化石燃料の使用によって二酸化炭素とともに大気汚染物質が排出され、多くの命が奪われているとして、化石燃料への依存を減らす踏み込んだ対策が必要だと訴えました。

WHOは11日、今月末からイギリスで開かれる国連の気候変動対策の会議「COP26」を前に「気候変動と健康」に関する報告書を発表しました。

このなかで、石炭などの化石燃料の使用は、温暖化につながる二酸化炭素とともに、気管支炎などの原因となる大気汚染物質を排出するとして「大気汚染が原因で死亡している人は世界で毎年700万人に上る」と指摘し、化石燃料への依存を減らすことが人々の命を守るために重要だとしています。

また、各国が新型コロナウイルスの影響で低迷する経済の回復をすすめるにあたっては、化石燃料に頼らず、再生可能エネルギーへの移行をすすめることが必要だとしています。

報告書の発表に合わせて記者会見したWHOの担当官は「気候変動の交渉は多岐にわたるが、人の命が失われるかどうかについて交渉の余地はない」と述べ、「COP26」で踏み込んだ気候変動対策を打ち出す必要があると訴えました。