“不正関与証明されず” IMF理事会 専務理事の続投支持を表明

IMF=国際通貨基金のトップを務めるゲオルギエワ専務理事が、世界銀行の幹部だった時代に、経済調査の中国のランキングを引き上げる不正に関わったと指摘されている問題で、IMFの理事会は11日、不適切な役割を果たしたとは証明されなかったとして、専務理事の続投を支持すると表明しました。

IMFのゲオルギエワ専務理事は、世界銀行のCEOを務めていた2017年に、中国の意向を受けてビジネス環境を評価する国別ランキングの中国の順位を本来よりも引き上げる不正に関わったと世界銀行が先月公表した調査報告書で指摘されました。

専務理事は関与を否定し、IMFの理事会は本人から聞き取りを行うなどしてこの問題を調べてきましたが、11日、不適切な役割を果たしたと決定的に証明はされなかったとして、ゲオルギエワ専務理事の続投を支持すると表明しました。

また、IMFの最大の出資国であるアメリカのイエレン財務長官も「トップ交代の根拠はない」とする声明を出しました。

ただ、この問題では、世界銀行が出資金の有力な拠出国である中国に配慮した可能性が指摘され、国際機関の経済調査などへの信頼が揺らぐ事態を招いただけに各国の立場や思惑に左右されない体制を確立し、信頼回復を進めていけるかが問われることになります。