アフガニスタン “経済が崩壊しつつある” 国連事務総長

アフガニスタン情勢をめぐって、国連のグテーレス事務総長は「経済が崩壊しつつある」と危機感を示し、国連の機関などを通じて資金を流通させるよう国際社会に対応を求めました。

アフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンが再び権力を握ったことを受けて、アメリカなど海外にあるアフガニスタン政府の資産が凍結され、現地では現金が不足するなど経済状況が悪化しています。

これについてグテーレス事務総長は11日、ニューヨークの国連本部で記者団に対し「現地の経済は崩壊しつつある。銀行は閉まり、多くの場所で医療サービスなどがストップしている」と述べ、状況がさらに悪化すれば難民が増え、テロ組織の活動が活発になるおそれがあると危機感を示しました。

そのうえで「われわれは経済の崩壊を防ぐため全力を尽くす必要がある」と述べ、国連の機関などを通じて資金を流通させ、国民に行き渡るようにするため国際社会に対応を求めました。

一方、女性の権利を尊重すると主張しているタリバンの暫定政権に対し、グテーレス事務総長は「約束が守られていない」と批判し、女性の就労や教育の権利を守るよう改めて求めました。

アフガニスタン情勢をめぐっては、G20サミット=主要20か国の首脳会議の緊急会合が12日に開かれ、資金援助の在り方などについて議論が行われることになっています。

タリバン外相代行「男女別学が重要」

一方、アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンのムッタキ外相代行は11日、訪問先の中東のカタールで講演しました。

この中で、日本の中学や高校に当たる学校に通う女子生徒たちが登校できない状況が続き、国際社会から批判を受けていることについて、ムッタキ外相代行は「70%の教育機関は再開している。イスラム社会では男子と女子が一緒の教室にいるのは問題で、男女別学が重要となる。閉鎖が続く教育機関は、この基準を満たさなければならない」と述べ、準備に時間がかかっていると説明しました。