企業物価指数 原油高で7か月連続上昇 2008年8月以来の高水準

企業の間で取り引きされるモノの価格を示す、企業物価指数の9月の速報値は、去年の同じ月を7か月連続で上回りました。
国際的な原油価格の上昇を背景に2008年以来、およそ13年ぶりの高い水準になっています。

日銀が発表した企業物価指数の9月の速報値は、2015年の平均を100とした水準で、106.4となり、去年の同じ月を6.3%上回りました。

指数の上昇は7か月連続で、2008年8月以来およそ13年ぶりの高い水準になっています。

これは、海外で経済活動の再開が進んで国際的に需要が高まり、原油価格が上がって石油製品や企業向けの電気料金が上昇していることに加え、木材や鉄鋼などの原材料価格も上昇しているためです。

日銀は、今後の見通しについて「ワクチン接種が進み世界経済の回復が見込まれるが、原油価格の高騰がこの先も続けば企業物価の上昇に圧力がかかりやすくなるためその影響を注視していきたい」と話しています。