オーストリア首相 公金不正支出疑惑で辞任も側近の外相が就任

移民に対する厳しい姿勢を掲げてきたオーストリアのクルツ首相(35)が、公金の不正支出をめぐる疑惑で辞任したことを受けて、新しい首相に側近のシャレンベルク外相が就任しました。

野党側からは、クルツ氏の影響力が残ることに批判の声があがっています。

オーストリアでは、検察当局が2016年から2018年にかけて、クルツ氏に有利になるよう操作された世論調査結果をメディアに掲載させるために公金が不正に支払われたなどとして、クルツ首相らに対する捜査を始め、クルツ首相は混乱を防ぐためだとして辞任しました。

後任としてクルツ氏の推薦をうけたアレクサンダー・シャレンベルク外相が11日、新たな首相に就任しました。

シャレンベルク氏は52歳。

クルツ氏の側近で、移民に対する厳しい姿勢などでクルツ氏と近い立場にあるとされています。

シャレンベルク氏は11日「クルツ氏に対する批判は間違いで、最終的には根拠がないことがわかると確信している」と述べ、中道右派の与党、国民党の党首にとどまるクルツ氏と今後も緊密に連携していく方針を示しました。

政権を担う国民党と緑の党の連立は維持されるものとみられていますが、野党側からはクルツ氏の影響力が残ることに批判の声があがっています。