
「家庭教師のトライ」英投資ファンドが買収で最終調整
「家庭教師のトライ」などを展開する教育関連会社トライグループを、イギリスの投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズが買収する方向で最終的な調整に入ったことが分かりました。
関係者によりますと、イギリスに本拠を置く投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズが、教育関連会社トライグループのすべての株式を取得し買収する方向で最終的な調整に入りました。
買収金額は1000億円を超えるとみられます。
トライグループは「家庭教師のトライ」や「個別教室のトライ」の名前で家庭教師や個別指導塾を全国的に展開しています。
去年5月までの1年間の売り上げは410億円と業界でも上位となっています。
株式は上場しておらず、創業者らがすべての株式を保有していて、現在は創業者の妻で元俳優の二谷友里恵さんが社長を務めています。
一方、CVCキャピタル・パートナーズは資生堂の日用品事業を買収したほか、ことし4月には東芝に買収提案を行いました。
トライグループは、AIなどデジタル技術を活用した指導に力を入れていて、教育業界の事業環境が新型コロナウイルスや少子化の影響で変わる中、外資ファンドのもとで成長を図るねらいがあるものとみられます。