点滴で3人殺害 元看護師 “身勝手な理由で命を奪った”と謝罪

横浜市の病院で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して殺害した罪に問われている元看護師の裁判は11日から被告人質問が始まり、元看護師は患者の家族に責められるのが怖く、自分の勤務時間外に亡くなるよう混入したと動機について述べたうえで、「身勝手な理由で命を奪ってしまい申し訳ありません」と遺族に対して謝罪しました。

横浜市神奈川区の旧「大口病院」の元看護師、久保木愛弓被告(34)は、5年前の平成28年、70代から80代の入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われています。

11日から被告人質問が始まり、被告は事件前の状況について、「担当する患者が亡くなると気持ちに折り合いがつけられなかった。精神的にも肉体的にもきつかった。やめたいと思っていた」と述べました。

このあと事件の動機について弁護士から尋ねられると、患者の家族に責められるのが怖く、自分の勤務時間外に亡くなるよう、点滴に消毒液を混入したと述べました。

混入したあとの気持ちについては「ほっとした気持ちの方が大きかった」とか、「当時は後悔していなかった」などと述べましたが、警察の捜査が始まって重大性に気づき、罪悪感が生まれたと説明しました。

そして被告は裁判長の許可を得たうえで立ち上がって法廷にいた遺族を向き、「身勝手な理由で大切な家族の命を奪ってしまい、大変申し訳ありませんでした」と述べ、深く2回、頭を下げました。

被告人質問は12日も開かれます。