給付金詐欺 経産省元キャリア職員2人 起訴内容認める 東京地裁

新型コロナウイルス関連の給付金、合わせて1500万円余りをだまし取った罪に問われている経済産業省の元キャリア職員2人の初公判が東京地方裁判所で開かれ、いずれも起訴された内容を認めました。

経済産業省の元キャリア職員櫻井眞被告(28)と新井雄太郎被告(28)は、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者に国から支給される「持続化給付金」と「家賃支援給付金」、合わせて1500万円余りをだまし取った詐欺の罪に問われています。

東京地方裁判所で開かれた初公判で、櫻井元職員は起訴された内容について「すべて間違いありません」と述べたうえで「私のせいで多くの人を巻き込んでしまいました。大変申し訳ございません」と、頭を下げて謝罪しました。

また、新井元職員も「間違いありません」と起訴された内容を認めました。

検察は冒頭陳述で「櫻井元職員が自身のペーパー会社を使って給付金などをだましとろうと考え、新井元職員は櫻井元職員の指示に従って、うその申請に必要な資料を準備した。警察の捜査が及ぶと2人は、経済産業省の地下でスマートフォンなどを破壊し、海に投棄して証拠の隠滅をはかった」と主張しました。