豪シドニー ワクチン接種進み3か月半ぶり飲食店の店内営業再開

感染力の強い変異ウイルス、デルタ株の拡大で厳しい外出制限が続いてきたオーストラリアの最大都市シドニーでは、ワクチンの接種が進んだことから飲食店などの店内営業が3か月半ぶりに再開されました。

シドニーでは、デルタ株の拡大によってことし6月下旬から外出や経済活動を厳しく制限する「ロックダウン」が実施されていましたが、シドニーを含むニューサウスウェールズ州で、ワクチンの接種率が対象者の70%を超えたことから規制が緩和され、11日、飲食店や美容院などの店内営業が接種を終えた人を対象に3か月半ぶりに再開されました。

シドニー北部にあるカフェでは、人数を通常の半分以下に制限したうえで、店内営業を再開し、利用客はスマートフォンでワクチン接種の証明を提示して飲食を楽しんでいました。

友人と訪れた女性は「幸せな気持ちです。人との距離を保ったり、マスクをつけたりするルールは守りたいです」と話していました。

またカフェのオーナーの男性は「ワクチン接種が進めば、これ以上のロックダウンは必要ないと思います」と話していました。

オーストラリア政府は、ワクチン接種が進めば、去年3月から続く国民の海外渡航や外国人の入国の厳しい制限を来月以降、徐々に緩和する方針で、モリソン首相は「きょうは多くの人が待ち望んできた日だ」として、さらなる規制緩和に向けて国民にワクチン接種を呼びかけました。