台湾 双十節の式典 蔡総統「圧力に屈すると思わないでほしい」

中国が軍事的な圧力を強める中、台湾が「建国記念日」と位置づける「双十節」の式典が10日行われ、蔡英文総統は「台湾の人たちが圧力に屈するとは決して思わないでほしい」と述べ、防衛力強化の決意を示しました。これに合わせたパレードでは、ミサイルの発射装置も披露され、中国を強くけん制しました。

110年前の辛亥革命にちなんだ「双十節」の式典は、台北の総統府前で行われ、演説した蔡総統は、台湾が設定する防空識別圏に中国軍機の進入が相次いでいることについて「われわれの安全に深刻な影響をおよぼしている」と懸念を示しました。

そのうえで、中国との関係について「現状維持がわれわれの主張だ。現状が一方的に変更されるのを全力で阻止する。立場の違いは対等な対話によって解決すべきだ」と強調しました。

そして「関係が緩和に向かうのを期待し、早まったことはしないが、台湾の人たちが圧力に屈するとは決して思わないでほしい」と述べました。

さらに蔡総統は「われわれは引き続き防衛力を充実させて、みずからを守る決意を示し、中国が敷いた道を歩めと誰からも強いられないようにする」と述べ、中国が目指す「一国二制度」による台湾統一を改めて拒否しました。

式典ではこのあと、恒例のパレードも行われ、この中で、蔡英文政権のもとでは初めてとなる兵器の披露も行われました。

披露されたのは、台湾が自主開発した対艦ミサイル「雄風3」や対空ミサイル「天弓3」などの発射装置で、中国を強くけん制した形です。

台湾当局は、中国に対する抑止力を高めるため、射程の長いミサイルの開発と量産を急いでいます。