JR 首都圏10路線で一時運転見合わせ ほとんどの路線で運転再開

10日午後1時前、埼玉県蕨市にあるJR東日本の変電所で火事が起き、これによる停電の影響で、首都圏のJRは一時、10の路線で運転を見合わせましたが、午後8時半ごろまでに、ほとんどの路線で運転再開となりました。

11日は始発から通常通りの運転を予定しているということです。

警察によりますと、10日午後1時前、埼玉県蕨市塚越にあるJR東日本の「蕨交流変電所」で火事がありました。

火はおよそ30分後にほぼ消し止められましたが、JR東日本によりますと、この火事による停電の影響で、首都圏のJRは山手線、京浜東北線、常磐線など一時、10の路線で運転を見合わせました。

また、浦和駅など沿線の複数の駅で、一時、停電が起きたということです。

JR東日本によりますと、運転を見合わせていた路線は順次、運転再開となっています。

このうち、一部の区間で運転の見合わせが続いていた京浜東北線は午後7時半すぎに、宇都宮線と高崎線は午後8時半ごろに運転を再開しました。

湘南新宿ライン一部区間 10日は終日見合わせ 11日は通常予定

湘南新宿ラインについては一部の区間で10日は終日、運転を見合わせますが、
11日は始発から通常通りの運転を予定しているということです。

NHKのヘリコプター映像 施設の一部からわずかに煙

午後1時45分ごろNHKのヘリコプターから撮影した映像では、上空から炎は確認できませんが、変電所の施設の一部からわずかに煙があがっているのが確認できました。
また、施設がところどころ黒くすすけているのも確認できました。

JR東日本 電気の供給元切り替え進める

JR東日本によりますと、火災の起きた埼玉県蕨市にある変電所は、埼玉から東京にかけての広い範囲の路線に電気を供給する「基幹変電所」としての機能があり、その後、電気の供給を別の変電所から行えるよう切り替えを進めたことで、徐々に各線が運転を再開し始めました。

変電所近くに住む人「バンという音が聞こえ 家も揺れた」

変電所の近くに住む80代の女性は「家の中にいたらバンという音が聞こえ、その後も2回ほど音がして、家も少し揺れた。怖くなって外に出たところ、黒い煙が立ちのぼっていて、とても怖かった」と話していました。

2時間ほど車内で待たされた人も

停電が起きたとき、湘南新宿ラインで埼玉から東京に向かっていた30代の女性によりますと、電車は浦和駅を過ぎ、赤羽駅の手前に来たところで、止まったということです。

このとき、女性が乗っていた車両は、いったん車内の照明が消えたものの、すぐについたということです。

車内は混んでおらず、乗客は落ち着いた様子だったということで、2時間ほど車内で待たされたあと、電車が動き、浦和駅まで戻って降ろされたということです。

女性は「友人との待ち合わせがありましたが、キャンセルしました。突然のことでとても驚きました」と話していました。

JR東日本 東北 上越新幹線への振り替え輸送も

JR東日本は、宇都宮線と高崎線の運転の見合わせが続いていたことから、午後1時半すぎから東北新幹線と上越新幹線による振り替え輸送を行いました。

新幹線は、変電所などの電気設備が在来線と異なり、変電所の火災による影響がないためで、それぞれ東京駅と宇都宮駅の間、東京駅と高崎駅の間で、自由席のみを利用できるようにしたということです。