新型コロナ飲み薬開発 岸田首相 “政府として後押し”

新型コロナウイルス対策で、岸田総理大臣は横浜市内の宿泊療養施設を視察し、治験が行われている軽症者向けの飲み薬の早期開発に期待を示すとともに、政府として後押ししていく考えを示しました。

横浜市内の宿泊療養施設では、新型コロナウイルスの軽症者向けの飲み薬の安全性などを確かめる治験が行われていて、岸田総理大臣は「塩野義製薬」の手代木功社長から、年内の承認申請を目指していることなどについて説明を受けました。

このあと岸田総理大臣は記者団に対し「経口薬は、これからのコロナ対策における大きな決め手になる。年内の承認申請に向けて努力を続けるという話を聞かせていただいたので、ぜひ期待したい」と述べました。

そのうえで「世界のワクチンや治療薬の開発状況もしっかりみて、わが国の対応を考えていくことが重要だ。政治が何を考えなければいけないか、しっかり対応を考えたい」と述べ、政府として後押ししていく考えを示しました。

一方、岸田総理大臣は、東日本大震災からの復興に関連し「私の内閣でも『復興なくして日本の再生なし』という考えのもとに、しっかり取り組んでいきたい」と述べ、福島県など被災地を視察する方向で調整していると明らかにしました。