タリバンがアメリカ政府代表団と撤退完了後 初の本格会談

アフガニスタンを統治するイスラム主義勢力タリバンとアメリカ政府の代表団が中東のカタールで会談し、タリバン側はアフガニスタン政府がアメリカに保有している資産の凍結の解除などを求めました。

タリバンの幹部によりますと9日、カタールの首都ドーハで暫定政権のムッタキ外相代行とアメリカ国務省の高官が対面で会談したということです。

双方の本格的な会談はことし8月30日にアメリカ軍がアフガニスタンからの撤退を完了して以降、初めてだとしています。

会談でタリバン側はアフガニスタン政府がアメリカに保有している資産の凍結の解除や人道支援への協力などをアメリカ側に求めたということです。
アメリカ政府は会談の有無について公式には明らかにしていませんが、タリバン側はアメリカから新型コロナウイルスのワクチンを提供する用意があると伝えられたとしています。
アフガニスタンではタリバンが再び権力を握ったことを受けて、政府が海外で保有していた資産が凍結されたうえ、IMF=国際通貨基金も緊急時の資金支援を停止したことなどから、現金が不足し経済状況が悪化しています。

会談は10日も行われる予定で、タリバン側は引き続き資産凍結の解除などを求めるものとみられます。

一方、アメリカ側はアフガニスタンからの出国を希望する人たちの安全な移動を保証することやテロ対策の強化などを求めるものとみられます。