”コロナで保育園行事など減った” 87%が回答 民間団体調査

新型コロナウイルスによる保育園などへの影響について、園児の保護者に民間団体がアンケートを行った結果「行事などが減った」という回答が9割近くに上りました。調査をした団体は国が支援してできるだけ学びの機会を確保するよう求めています。

アンケートを行ったのは保育園などに通う園児の保護者で作る民間団体で、先月、会員の保護者169人から回答を得ました。

この中で保育園などがどのような感染対策を取っているかを複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「行事などを減らしている」で87%でした。

保護者からは理解を示す声が聞かれた一方「子どもにとって今しかできない経験が減ることが心配だ」とか「成長にどのような影響が出るのか分からない」などと不安の声も寄せられたということです。

また休園や登園の自粛などが続いた場合に心配な点を尋ねたところ「子育ての物理的・精神的な大変さ」を挙げた人が79%で最も多く、次いで「子どもの成長に悪影響があるかもしれない」という人が68.3%に上りました。

「国は保育士増やすなど行事継続支援を」

アンケートを行った「保育園を考える親の会」の普光院亜紀代表は「感染対策に追われていると行事をやめる方向になりがちだが、子どもたちの学びの機会が失われないよう、ウィズコロナ時代の新たな保育の方法を考える時期にきている。国は保育士を増やすなどして行事が続けられるよう支援する必要がある」と話しています。