将棋 藤井聡太三冠 竜王戦第1局 豊島将之竜王に勝利

将棋の藤井聡太三冠(19)が八大タイトルの最高峰に挑む「竜王戦」七番勝負の第1局が東京 渋谷で行われ、藤井三冠が豊島将之竜王(31)に勝利し、史上最年少での四冠達成に向けて、さい先のよい滑り出しとなりました。

「竜王戦」は八大タイトルの序列で最高峰に当たり、「王位」「叡王」「棋聖」のタイトルを持つ藤井三冠が豊島竜王に挑みます。

七番勝負の第1局は8日、東京 渋谷のセルリアンタワー能楽堂で始まり、終盤まで形勢が不透明な熱戦となりましたが、9日午後7時25分、123手までで先手の藤井三冠が豊島竜王を投了に追い込みました。

今回の「竜王戦」は藤井三冠にとって、史上最年少での四冠が懸かるタイトル戦で、初戦を白星で飾り、さい先のよい滑り出しとなりました。

対局のあと藤井三冠は「自信の持てない局面が長かったが、粘り強く指せたと思う。ふだん以上の緊張感があったが1勝できたので次局以降も全力を尽くしたい」と話していました。

一方、敗れた豊島竜王は「途中から少しずつ悪くなってしまい均衡を保つ手があればよかったと思う。気持ちを切り替えてまた頑張りたい」と話していました。

七番勝負は12月にかけて日程が組まれ、第2局は今月22日と23日、京都市の仁和寺で行われます。

藤井対豊島 これまでの戦い

史上最年少でのプロ入り以降、数々の記録を打ちたててきた藤井聡太三冠。

その藤井さんの前に難敵として立ちはだかったのが豊島将之竜王でした。

藤井さんは5年前に史上最年少となる14歳2か月でプロ入りし、デビュー戦から6か月無敗で、前人未到の29連勝を記録しました。

さらに年間勝率は4年連続で「8割超え」を記録し首位を走り続けているほか、先月には史上最年少となる19歳1か月で三冠を達成するなど、記録ずくめの道を突き進んでいます。

一方、現在31歳の豊島さんも16歳の若さで棋士になるなど、早くからその才能が注目されました。

プロ入り後も好成績を挙げ続け、おととしには、平成生まれの棋士として初めて「名人」のタイトルを獲得して三冠を達成するなど、現役トップ棋士の1人として活躍しています。

藤井さんは、ことし6月の時点で豊島さんに1勝6敗と大きく負け越していましたが、その後に迎えた「王位戦」と「叡王戦」の直接対決はいずれも藤井さんが制しました。

これまでの対戦成績は藤井さんの8勝9敗と五分に近づいていて、今回の「竜王戦」では、藤井さんがこのまま快進撃を続けて史上最年少四冠となるか、豊島さんが「竜王」の座を守り再び立ちはだかるのか、勝負の行方が注目されます。