北方領土とつないでいた海底ケーブルの発掘調査行われる

終戦直後まで使われていた、北方領土の国後島と根室市をつなぐ海底ケーブルの陸揚げ施設で9日、ケーブルの発掘調査が行われました。

根室市にある「根室国後間海底電信線陸揚げ施設」=通称「陸揚庫」は、昭和10年に建てられ、国後島と根室市の間の海底に敷設されていた通信ケーブルの陸揚げ地点として終戦直後まで使われていました。

ケーブルの一部が現在も残っていることは確認されていましたが、詳しい状況が分かっていないため、今回発掘調査が行われました。
9日は、歴史の専門家やボランティアなど30人近くがショベルカーやスコップを使って陸揚庫の周辺を掘り、地中50センチの場所で太さ5.5センチのケーブルが確認されました。

根室市は、新たに国の登録有形文化財に登録されることになっている陸揚庫と、今回発掘されたケーブルの保存や活用の方法について今後、検討していきたいとしています。

北海道博物館の学芸員の右代啓視さんは「北方領土とつながる象徴的な建物で、北方領土との交流事業などでの活用も期待されます」と話していました。