和歌山の断水 6日ぶり給水再開も“飲み水として使用しないで”

水道用の橋が崩落した影響で大規模な断水が続いていた和歌山市では9日午前、6日ぶりに家庭などへの給水を再開しました。

市は給水が始まっても水質検査で安全が確認されるまで飲み水として使用しないよう呼びかけています。

今月3日、和歌山市の紀の川に架かる水管橋と呼ばれる水を送る橋の一部が崩落して、市内の4割近くに当たるおよそ6万戸で断水しました。

市は近くの橋に仮の水道管を設置する応急的な工事を行い、9日午前8時半から6日ぶりに家庭などへの給水を順次、再開しています。

断水が続いていた住宅では、家の外にある水道の蛇口を開けると、茶色に濁った水が勢いよく流れ出ていました。

午後5時の時点では、水が出なかったり濁ったりしている地域もあるということで、和歌山市は節水への協力を呼びかけています。

また今後、水質の検査を行うことにしていて、安全が確認されるまで飲み水として使用しないよう呼びかけています。

このため断水していた地域の小・中学校に設けられた給水所は、10日も続けるということです。

市は今後、安全が確認されしだい、ホームページやSNSなどで知らせることにしています。

断水していた和歌山市北部の地域に住む谷奥喜美子さん(36)の自宅では、午前8時半ごろ6日ぶりに断水が解消しました。
谷奥さんが子どもたちと一緒に家の外にある蛇口を回すとやや茶色く濁った水が流れ出ましたが、久しぶりに水が出たことを喜びあっていました。
このあと洗面台では透明な水が流れ出て、6歳の娘が気持ちよさそうに顔を洗っていました。

谷奥さんは「水が使えず生活が大きく変わってしまい、子どもがトイレに行くときに大人も一緒に行って流していました。水が出るようになってとてもうれしいです。きょうは水をためてお風呂に入ろうと思います」と話していました。

水道水使わず 営業を続ける店も

断水していた和歌山市北部では、水質の安全性が確認できるまで水道水は使わず、給水所から水を運んだりペットボトルの水を使ったりして営業を続けている店があります。

このうち床屋を営む武田惇さんは、給水所から水を運び、店の湯沸かし器で沸かしたお湯を使って散髪したあとのお客の髪を洗っていました。

武田さんは「断水は解消されましたが、水が濁っているのでまだ店では使えません。早く日常に戻って営業ができればと思います」と話していました。

また、喫茶店を経営する辻本庄助さんは、ふだんは水道水を使っているということですが、9日もミネラルウォーターでコーヒーをいれたり水を出したりしています。

辻本さんは「水は本当に重要です。飲料水としては使えないので、あと一日二日はミネラルウォーターを使うことになると思います」と話していました。