フィリピン大統領選 立候補受け付け締め切りも駆け引き続くか

フィリピンで、来年5月に行われる予定の大統領選挙の立候補の受け付けが8日締め切られ、これまでに国民的な人気を誇る元プロボクサーのマニー・パッキャオ氏などが立候補しています。
一方で、11月15日までは候補者の交代が可能なことからドゥテルテ大統領の長女、サラ・ドゥテルテ氏の動向に関心が集まっています。

フィリピンでは来年5月に大統領選挙が行われる予定で、きのう(8日)立候補の受け付けが締め切られました。

これまでに、
▽国民的な人気を誇る元プロボクサーで、現在は上院議員を務めるマニー・パッキャオ氏(42)、

▽かつて独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男で、元上院議員のフェルディナンド・マルコス・ジュニア氏(64)などが立候補しました。
一方で、ドゥテルテ大統領が政界引退を表明し、後継候補が誰になるかに注目が集まる中、長女で南部ダバオ市の市長を務めるサラ・ドゥテルテ氏(43)の立候補が取り沙汰されていますが、8日までに届け出はなく、ドゥテルテ大統領が所属する与党から側近の上院議員が立候補しています。

来月15日までは、候補者が辞退した場合、代わりに立候補できる道が残されているため、地元メディアは、世論調査で高い支持をえているドゥテルテ大統領の長女、サラ氏が立候補する可能性もあると伝えていて、サラ氏の動向に関心が集まっています。

専門家の見通しは…

フィリピンの政治が専門で現地の選挙情勢に詳しい名古屋大学大学院の日下渉准教授は、5年前の前回選挙で当初、立候補の可能性を否定していたドゥテルテ大統領がその後、党の候補者と交代して立候補し当選を果たしたことを例に、「長女のサラ・ドゥテルテ氏も国民の支持が高い中、最後の最後で出て歓迎されるシナリオを描いていて、前回の父親と同じ方法で最終的には立候補する可能性が高い」と指摘しています。

フィリピンの選挙制度では、立候補を届け出た候補者が政党に公認されている場合は死亡したり、選挙戦からの撤退を決めたりした場合には、別の候補者に交代することが認められていて、日下准教授は、「サラ氏は、1か月後となる11月までに今回、与党から立候補した候補と交代する形で出てくる可能性が高い」と分析しています。