新型コロナ 27都道府県の感染状況 5指標7項目(10月7日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」、「療養者数」、「PCR検査の陽性率」、「新規感染者数」、「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」、「入院率」、「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。
内閣官房のまとめによりますと、今月7日時点で、緊急事態宣言が先月末まで出されていた北海道、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、それに沖縄県の19都道府県と、同じく先月末まで「まん延防止等重点措置」が適用されていた8県の合わせて27都道府県では、一部の地域で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目があります。なお、病床関連の指標については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。
病床使用率は「ステージ3」が20%以上、
「ステージ4」は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▼北海道で5%、
▼茨城県で7%、
▼栃木県で12%、
▼群馬県で9%、
▼埼玉県で15%、
▼千葉県で14%、
▼東京都で10%、
▼神奈川県で15%、
▼岐阜県で9%、
▼静岡県で4%、
▼愛知県で13%、
▼三重県で10%、
▼滋賀県で17%、
▼京都府で11%、
▼大阪府で15%、
▼兵庫県で17%、
▼広島県で6%、
▼福岡県で10%、
▼沖縄県で10%、
▼宮城県で6%、
▼福島県で5%、
▼石川県で10%、
▼岡山県で5%、
▼香川県で7%、
▼熊本県で7%、
▼宮崎県で3%、
▼鹿児島県で5%となっています。

1-2医療ひっ迫 入院率

入院率は「ステージ3」が40%以下、
「ステージ4」が25%以下が目安です。

入院率は、
▼北海道は適用外、
▼茨城県は適用外、
▼栃木県は適用外、
▼群馬県は適用外、
▼埼玉県は適用外、
▼千葉県は適用外、
▼東京都で37%、
▼神奈川県は適用外、
▼岐阜県は適用外、
▼静岡県は適用外、
▼愛知県は適用外、
▼三重県は適用外、
▼滋賀県は適用外、
▼京都府で14%、
▼大阪府で24%、
▼兵庫県で31%、
▼広島県は適用外、
▼福岡県は適用外、
▼沖縄県で15%、
▼宮城県は適用外、
▼福島県は適用外、
▼石川県は適用外、
▼岡山県は適用外、
▼香川県は適用外、
▼熊本県は適用外、
▼宮崎県は適用外、
▼鹿児島県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率は「ステージ3」が20%以上、
「ステージ4」は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▼北海道で1%、
▼茨城県で13%、
▼栃木県で9%、
▼群馬県で7%、
▼埼玉県で14%、
▼千葉県で20%、
▼東京都で19%、
▼神奈川県で21%、
▼岐阜県で5%、
▼静岡県で5%、
▼愛知県で10%、
▼三重県で3%、
▼滋賀県で2%、
▼京都府で9%、
▼大阪府で14%、
▼兵庫県で18%、
▼広島県で6%、
▼福岡県で9%、
▼沖縄県で12%、
▼宮城県で4%、
▼福島県で8%、
▼石川県で3%、
▼岡山県で1%、
▼香川県で3%、
▼熊本県で6%、
▼宮崎県で0%、
▼鹿児島県で0%となっています。

2療養者数

続いて療養者数は、
人口10万人当たり「ステージ3」が20人以上、
「ステージ4」は30人以上が目安です。

▼北海道で4人、
▼茨城県で6人、
▼栃木県で8人、
▼群馬県で5人、
▼埼玉県で12人、
▼千葉県で9人、
▼東京都で13人、
▼神奈川県で9人、
▼岐阜県で11人、
▼静岡県で2人、
▼愛知県で13人、
▼三重県で7人、
▼滋賀県で9人、
▼京都府で22人、
▼大阪府で25人、
▼兵庫県で13人、
▼広島県で7人、
▼福岡県で12人、
▼沖縄県で39人、
▼宮城県で3人、
▼福島県で2人、
▼石川県で8人、
▼岡山県で4人、
▼香川県で2人、
▼熊本県で6人、
▼宮崎県で2人、
▼鹿児島県で2人でした。

3検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

「ステージ3」が5%以上、
「ステージ4」が10%以上が目安です。

▼北海道で0.8%、
▼茨城県で1.7%、
▼栃木県で2.5%、
▼群馬県で1.3%、
▼埼玉県で2.0%、
▼千葉県で2.8%、
▼東京都で1.7%、
▼神奈川県で3.5%、
▼岐阜県で2.6%、
▼静岡県で0.8%、
▼愛知県で5.1%、
▼三重県で3.4%、
▼滋賀県で2.6%、
▼京都府で3.2%、
▼大阪府で1.7%、
▼兵庫県で3.7%、
▼広島県で1.3%、
▼福岡県で1.2%、
▼沖縄県で2.8%、
▼宮城県で1.3%、
▼福島県で0.4%、
▼石川県で1.3%、
▼岡山県で1.6%、
▼香川県で0.5%、
▼熊本県で1.0%、
▼宮崎県で1.4%、
▼鹿児島県で1.5%となっています。

4新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は
「ステージ3」が15人以上、
「ステージ4」は25人以上が目安です。

▼北海道で2人、
▼茨城県で4人、
▼栃木県で5人、
▼群馬県で3人、
▼埼玉県で7人、
▼千葉県で6人、
▼東京都で8人、
▼神奈川県で7人、
▼岐阜県で8人、
▼静岡県で2人、
▼愛知県で6人、
▼三重県で3人、
▼滋賀県で5人、
▼京都府で7人、
▼大阪府で14人、
▼兵庫県で9人、
▼広島県で6人、
▼福岡県で4人、
▼沖縄県で14人、
▼宮城県で1人、
▼福島県で1人、
▼石川県で6人、
▼岡山県で4人、
▼香川県で1人、
▼熊本県で3人、
▼宮崎県で1人、
▼鹿児島県で1人となっています。

5感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値は「ステージ3」、「ステージ4」ともに50%です。

▼北海道で36%、
▼茨城県で39%、
▼栃木県で45%、
▼群馬県で40%、
▼埼玉県で42%、
▼千葉県で51%、
▼東京都で60%、
▼神奈川県で57%、
▼岐阜県で31%、
▼静岡県で54%、
▼愛知県で47%、
▼三重県で22%、
▼滋賀県で30%、
▼京都府で52%、
▼大阪府で60%、
▼兵庫県で50%、※
▼広島県で31%、
▼福岡県で58%、
▼沖縄県で45%、
▼宮城県で48%、
▼福島県で42%、
▼石川県で22%、
▼岡山県で31%、
▼香川県で36%、
▼熊本県で29%、
▼宮崎県で27%、
▼鹿児島県で31%となっています。
※兵庫県の「50%」は「49.9%」を四捨五入した値です。
指標の「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。