大規模コンサート ワクチン証明活用で観客数上乗せ 実証事業へ

政府は新型コロナウイルス対策で制限を段階的に緩和していく方法として、ワクチンが接種済みであることなどを証明する「ワクチン・検査パッケージ」を活用して、今月、千葉市で開かれる大規模なコンサートで、観客数の上限を上乗せする実証事業を行うことが分かりました。

実証事業が行われるのは、10月23日に千葉市の幕張メッセで開かれる「L’Arc~en~Ciel」のコンサートです。

政府は新型コロナウイルスの拡大防止のため、ガイドラインで大規模なイベントの観客数の上限を1万人と定めています。

今回は制限を段階的に緩和していく方法として、ワクチンが接種済みであることや、検査で陰性だったことを証明する「ワクチン・検査パッケージ」を活用し、観客数の上限を上乗せする実証事業を行う方針です。

このコンサートでは、すでに1万人のチケットが販売されていますが、今後、追加で販売される5000人が実証事業の対象となります。

対象者は入場する際にワクチンの接種証明やPCR検査での陰性証明、抗原検査での陰性証明のいずれかが必要となります。

政府は後日、運用上の課題などに関するアンケート調査を行い、制限の段階的な緩和方法を模索することにしています。