ファイザー ワクチン対象 5歳から11歳も許可申請

アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの企業ビオンテックは、新たに5歳から11歳の子どもも新型コロナウイルスワクチンの接種の対象とするよう、アメリカのFDA=食品医薬品局に申請したと発表しました。

ファイザーなどが開発したワクチンについて、アメリカでは16歳以上は正式に承認され、12歳から15歳には緊急使用の許可が出されていて、それより下の子どもも使用できるように臨床試験が行われています。

ファイザーなどは7日、5歳から11歳の子どもも緊急使用の許可の対象に含めるようFDA=食品医薬品局に申請したと発表しました。

ファイザーが発表した臨床試験の結果によりますと、ワクチンの成分の量を減らし、通常の3分の1にあたる10マイクログラムを21日間の間隔をあけて2回、接種した結果、2回目の接種から1か月後の中和抗体の値は、16歳から25歳のグループでみられたのと同じ程度に増加したということです。

また、副反応も、16歳から25歳が対象となった臨床試験でみられたものとおおむね同様だったとしています。

申請を受けて、FDAやCDC=疾病対策センターは今後、専門家の委員会を開いたうえで最終的な判断をすることになります。

ファイザーは「感染する子どもの数が高い水準となるなか、今回の使用許可の申請は感染対策の重要な一歩だ」としています。