北欧 若者のモデルナワクチン接種を中断 心筋炎などのおそれ

北欧のスウェーデンやフィンランドなどは若者がモデルナの新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたあと、ごくまれに心臓の筋肉などに炎症が起きるおそれがあるため、予防的な措置として若い世代への接種を中断すると発表しました。

スウェーデンの保健当局は6日、若者がモデルナの新型コロナワクチンの接種を受けたあと、心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」や心臓を包む膜に炎症が起きる「心膜炎」のような副反応がごくまれに発生するおそれがあるとして、30歳以下の人への接種を当面、中断すると発表しました。

接種によって影響を受けるリスクは非常に小さく、予防的な措置だと強調しています。

今後はこの世代に対し、ファイザーのワクチンを接種していくということです。

また、北欧のほかの国でも同様の動きが出ていて
▽デンマークは今後18歳未満への接種はファイザーに一本化するほか
▽フィンランドも30歳未満の男性へのモデルナワクチンの接種を中断することを明らかにしました。

堀内ワクチン相「審議会では重大な懸念認められないと評価」

堀内ワクチン接種担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「厚生労働省の審議会の議論では、現時点で、新型コロナウイルスによるリスクと比較して、接種によるベネフィットが上回ると考えてよく、若年男性も含め、接種体制に直ちに影響を与える程度の重大な懸念は認められないと評価されている」と述べました。

そのうえで「ワクチン接種に伴う副反応疑いの報告の状況を引き続き注視していくとともに、必要な情報発信をしていきたい」と述べました。