ファイザー ワクチン3回目接種の海外治験データ 厚労省に提出

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、ファイザーは海外で行った治験のデータを6日までに厚生労働省に提出しました。厚生労働省は内容を分析したうえで、まだ決まっていない対象者などの検討を急ぐことにしています。

新型コロナウイルスのワクチンは、接種から時間がたつと効果が低下することが国内外で報告され、厚生労働省は3回目の接種を行うことを決めています。

関係者によりますと、ファイザーは、3回目の接種の有効性や安全性を調べるために海外で18歳以上を対象に行った治験のデータを6日までに厚生労働省に提出したということです。

国内で承認されたワクチンで、3回目の接種に関するデータが提出されたのは初めてです。

3回目の接種をめぐっては、ファイザーがデルタ株の働きを抑える「中和抗体」が上昇したとする一方、先月、アメリカのFDA=食品医薬品局が、2回の接種でも入院を防ぐ効果に顕著な低下は見られなかったと報告していて、対象とする人の年齢などをどうするか各国で対応が分かれています。

厚生労働省は今回、提出されたデータを分析したうえで専門家でつくる分科会を開き、対象者や、2回目の接種からどのくらい間隔を空けるかなどについて検討を急ぐことにしています。