「抗体カクテル療法」約3万5000人が投与か 厚労省

新型コロナウイルスの軽症患者などを対象にした「抗体カクテル療法」について、厚生労働省は5日までに全国でおよそ3万5000人が投与を受けたと見られると発表しました。2種類の抗体を同時に点滴で投与する「抗体カクテル療法」は、軽症患者にも使用できる初めての治療薬として、ことし7月に承認されました。

当初、対象は入院患者に限定されていましたが、現在は宿泊療養施設のほか、外来や往診での使用も条件付きで認められています。

厚生労働省は、6日開いた専門家会合で、5日までに全国のおよそ2100か所の医療機関に納品され、合わせておよそ3万5000人が投与を受けたと見られると報告しました。

また、同じく抗体を使った薬で、軽症患者に使用できる2種類目の治療薬として先月27日に承認された「ソトロビマブ」も、5日までにおよそ20か所の医療機関に納品され、およそ40人に投与されたと見られるということです。

ソトロビマブは、現在、投与の対象が入院患者に限定されていますが、厚生労働省はできるだけ速やかに対象を拡大していく予定だとしています。