「第5波」 感染した40代の約1割 酸素投与が必要な状態に

新型コロナウイルスの感染拡大の「第5波」では、感染した40代の1割ほど、50代の2割近くの人が酸素投与が必要な状態になっていたことが札幌市と広島県のデータの分析で分かりました。専門家は、症状の悪化を防ぐため、次の感染の波が来る前に接種を済ませるよう呼びかけています。

国際医療福祉大学の和田耕治教授は、第5波にあたることし7月から先月の札幌市と広島県のデータをもとに年代別の症状を分析した結果を、6日厚生労働省の専門家会合で示しました。

それによりますと、札幌市では感染が確認された1万人余りのうち、酸素投与が必要な中等症2になった人は、
▽10代で0.7%、
▽20代で1.4%、
▽30代で5.1%、
▽40代で9.8%、
▽50代で18.0%、
▽60代で21.2%、
▽70代で32.6%でした。

一方で、ワクチンを1回接種後2週間以上たった人と、2回接種を終えた人では、
▽40代で0.1%、
▽50代で0.3%、
▽60代で1.1%、
▽70代で5.0%と割合が大幅に下がっていました。

広島県でもほぼ同様の傾向で、ワクチン接種によって、感染しても悪化を防げると改めて示されたとしています。

和田教授は「中高年では酸素投与が必要になる割合は非常に高く、『接種していないことが重症化リスクの1つ』とも言えるような状況だ。気温が下がると感染拡大のリスクがあるので、今月中に接種を済ませてもらいたい」と話しています。