「ワクチン・検査パッケージ」で観客数上限上乗せ Jリーグ杯

愛知県の豊田スタジアムで行われたサッカー、Jリーグカップの準決勝で、ワクチンを接種済みであることや検査で陰性だったことを証明する「ワクチン・検査パッケージ」を活用して、観客数の上限を上乗せする政府の技術実証が実施されました。日本のプロスポーツイベントで、こうした取り組みが行われたのは今回が初めてです。

Jリーグでは、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出されていた地域では、解除後も1か月程度、経過措置として観客数の上限を1万人とするとガイドラインで定めていますが、政府が行う「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証に協力し、上限を上回る観客を入れて試合を開催することになりました。

その最初の試合となったのが、6日愛知県の豊田スタジアムで行われたJリーグカップ準決勝の名古屋グランパス対FC東京です。

6日は、2回目のワクチン接種から2週間以上が経過した人と、試合の開催日の3日前から当日までに医療機関などでPCR検査を受けて陰性証明書を受け取った人について、観客数の上限の1万席とは別に、およそ1800人分の座席を確保しました。
会場では、専用のブースが設けられ、訪れたサポーターはワクチンの接種証明書などを提示してからスタジアムに入っていきました。

利用した愛知県一宮市の10代の男性は「新型コロナの感染が怖いのでこのパッケージがなければ来ることができなかった。今後も利用したい」と話していました。

名古屋グランパスによりますと、6日の試合、専用の席のチケットは730枚が販売されたということです。

日本のプロスポーツイベントで、政府の技術実証が行われたのは今回が初めてです。