川崎重工業 “2035年までにオートバイを電動化” 発表

車の電動化が加速する中、オートバイを手がける川崎重工業は、2035年までに、先進国に投入するオートバイのほとんどを電気だけで走るタイプとハイブリッド車にするという新たな目標を発表しました。

川崎重工業は6日、オートバイを手がける子会社の今後の事業方針を発表し、この中で、オートバイの電動化について新たな目標を明らかにしました。
まず、2025年までにEV=電気自動車のように電池とモーターだけで走るタイプと、エンジンとモーターの両方を搭載したハイブリッド車を10車種以上、投入します。

そのうえで、2035年までには、先進国に投入するオートバイのほとんどをこの2つのタイプにし、ガソリンエンジンだけで動くオートバイを極力なくすことを目指すとしています。

脱炭素社会を見据え電動化にかじを切った形ですが、一方で水素を燃料にした新たなエンジンの研究も進めることにしています。

川崎重工業の橋本康彦社長は「バイクのユーザーにとっては、エンジンの音や振動といった体感がすごく大事だ。そうしたバイクの楽しさを残しつつ、カーボンニュートラルの時代に対応していきたい」と述べました。

自動車の分野では、EV=電気自動車などの電動車や水素エンジンの開発が進んでいますが、今後はオートバイの分野でも活発になりそうです。

メーカー各社もオートバイの電動化 急ぐ

オートバイの電動化は自動車ほど広がっていませんが、脱炭素の機運が高まる中でメーカー各社も対応を急いでいます。

ヤマハ発動機は、ことし7月にEV=電気自動車のように電池とモーターだけで走るタイプのオートバイを2035年に20%、2050年に90%にするという目標を発表しました。

スズキも開発をしていて、時期は明らかにしていませんが、まずはアジアで投入する方針を明らかにしています。

一方、ホンダは、交換式のバッテリーを使う新しいタイプの小型電気バイクを開発し、去年から販売を始めています。

今は法人向けだけですが、今後は一般向けの販売を検討しています。

一方、電動化のカギとなる「電池」の開発では、各社の連携が進んでいます。

ことし3月には、ホンダ、ヤマハ、スズキ、川崎重工の4社が電池の規格を統一することで合意しました。

電池の耐久性や安全性、重さなどの規格を4社で統一したうえで、市街地などに設けた充電ステーションで、電池を取り替えて運転できる交換式のシステムの導入を目指しているということです。

各社のまとめによりますと、オートバイは、日本のメーカー4社が世界市場で半分近くのシェアを占めていて、電動化をリードできるかどうかも焦点となりそうです。