7月の生活保護申請 全国で2万件余 前年同月比で3か月連続増加

新型コロナウイルスの影響が続く中、ことし7月の生活保護の申請件数は2万件余りと、前の年の同じ月よりおよそ5%増え、3か月連続の増加となったことが分かりました。

厚生労働省によりますと、ことし7月に生活保護が申請された件数は全国で2万757件で、前の年の同じ月と比べて1107件、率にして5.6%増えました。

生活保護の申請件数が前の年の同じ月より増加したのは3か月連続です。

また、ことし7月に生活保護の受給を新たに始めたのは1万7201世帯で、前の年の同じ月より1165世帯、7.3%増えています。

生活保護を受給している世帯は全国で164万186世帯と、前の年の同じ月と比べて3300世帯余り増加しています。

厚生労働省は「国の支援制度はあるものの、感染が再び拡大すると失業や収入の減少などで生活が苦しく、追い詰められる人がさらに増えるおそれがある」としています。

厚生労働省はホームページで「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるので、ためらわずにご相談ください」とメッセージを発信しています。