末松文科相 “コロナ第6波に備え学校の感染症対策に万全期す”

初入閣した末松文部科学大臣は就任会見で、新型コロナウイルスの感染の第6波に備えて学校の感染症対策を徹底していく考えを示しました。

初入閣した末松文部科学大臣は5日午前、文部科学省で就任後初めての記者会見を行いました。

このなかで、末松大臣は新型コロナウイルスによる感染の第6波について「今は感染が収束しつつあるが、年内にどうなるのかということをみんな不安に思っている」と述べました。

そのうえで「文部科学省として、手洗いや換気など感染症対策の徹底や抗原検査キットの配布を推進しているが、引き続き、子どもたちの安全・安心な環境を提供するため、最新の知見に基づいた学校の感染症対策に万全を期したい」と述べました。

また、地域一斉の臨時休校について「学校は学習機会を提供するだけではなく、全人的な発達や成長を保障する役割もあるため、慎重な判断で臨むべきだ」と述べました。

このほか、岸田総理大臣がコロナ禍で苦しむ学生や女性への現金給付を検討する考えを示したことについて、「岸田総理大臣の考えをよく伺い、関係省庁と連携して対処したい」と述べました。

萩生田前大臣から引き継ぎ「成果を大きなものに」

末松大臣は5日午後、文部科学省で萩生田前大臣から業務の引き継ぎを受けました。

末松大臣は、大臣室で、引き継ぎ書にサインしたあと、萩生田前大臣とともに、幹部職員およそ120人を前にあいさつしました。

このなかで、萩生田前大臣は在任した2年間を振り返り「35人学級の実現に向けて、みなさんと一緒に力をあわせて最後まで戦い抜いた。子どもたちのため、次の日本のために引けない政策があればスクラムを組んで仕事をしてほしい」と激励しました。

これに対し末松大臣は「萩生田前大臣は35人学級の実現などのために尽力された。私も引き続き、その成果を大きなものに変えていきたい」と抱負を述べました。