EU医薬品規制当局 ワクチン3回目接種 18歳以上に認める見解

EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局は、アメリカの製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスワクチンの追加の接種について、18歳以上を対象に「接種を検討してもよい」とする新たな見解を示しました。

ヨーロッパでは、EU加盟国のうちフランスやドイツで、すでに先月から高齢者などを対象に追加の接種が行われていますが、EUの医薬品規制当局のEMA=ヨーロッパ医薬品庁は、これまで原則として「追加の接種よりも、まずはできるだけ多くの人が接種を完了することを優先するべきだ」という立場をとってきました。

こうした中、EMAは4日、ワクチンの追加の接種について、効果を示すデータの検証などを踏まえた、新たな見解を公表しました。

それによりますと、免疫不全の状態にある人は、ファイザーとモデルナのワクチンの3回目の接種について、2回目の接種から少なくとも28日経過したあとに「接種してもよい」としています。

また、それ以外の場合についても、ファイザーのワクチンで効果を示すデータがあるとして、18歳以上を対象に、2回目の接種から少なくとも6か月の間隔をあけて接種することを「検討してもよい」としています。

一方のモデルナのワクチンについても、現在データを検証中だとしています。