送水用の橋崩落 和歌山市北部 約6万戸断水 休校・給水車対応も

和歌山市で「紀の川」にかかる水道水の送水用の橋が崩落し、およそ6万戸が断水しています。和歌山市は給水車を出すなどの対応を急いでいます。

3日午後、和歌山市の「紀の川」にかかる水管橋と呼ばれる送水用の橋が中央付近で崩落しているのを異常を検知して現地調査に訪れた職員が確認しました。

長さが500メートル余りあり、直径90センチほどの水道管が2本通る橋は、「紀の川」の南側にある浄水場から北側に水道水を送る唯一の供給路となっていて、和歌山市の北部でおよそ6万戸が断水しているということです。

この影響で市教育委員会は、断水した地域にある市立の小中学校などの臨時休校を決めました。

スーパーなどではミネラルウォーターやペットボトルのお茶が品切れになっているところも出ています。

市によりますと、橋は昭和50年に設置され再来年に耐用年数を迎えるものの、先月までの月1度の目視点検では異常は見られなかったということです。

市は対策本部を設置し応急の復旧工事を進めるとともに、県内のほかの自治体にも応援を要請し、学校や病院などに給水車を出すなどの対応を急いでいます。

“大量の水が必要” 人工透析実施の病院に給水車配備

断水の影響で和歌山市の病院では、人工透析が必要な患者の治療に使う水を供給するため、4日朝から給水車が配備されています。

断水が続いている和歌山市榎原にある「宇治田循環器科内科」では、多いときは1日140人ほどに人工透析を行っていて、大量の水が欠かせません。

病院には午前8時半ごろ、和歌山市からの要請で派遣された、県南部の田辺市とみなべ町の給水車2台が到着しました。

そして、ホースをつないで病院の受水槽におよそ5トンの水を供給しました。

この病院では水道の復旧まで、給水車による給水を1日に2回受ける予定だということです。

また新型コロナウイルス対策で必要な手洗いなどを除いて、可能な範囲で節水をするよう職員にも呼びかけているということです。

宇治田循環器科内科の宇治田卓司院長は、「透析患者にとって水は命に関わるので、給水はありがたい。患者が不安にならないよう説明もしていきたいです」と話していました。