大リーグ【詳細】大谷翔平 46号HRも 日本選手初のHR王はならず

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が今シーズン最終戦のマリナーズ戦で46号ホームランを打ち、100打点に到達しました。日本選手初のホームラン王にはあと2本、届きませんでした。

       123|456|789|計
エンジェルス|220|210|000|7
マリナーズ |020|001|000|3

松井秀喜さん以来の100打点

エンジェルスは3日、相手の本拠地シアトルで行われた今シーズン最終戦でマリナーズと対戦し、大谷選手は4試合ぶりに1番指名打者で先発出場しました。

大谷選手は1回、この試合最初のバッターで打席に立ち3球目のカットボールをとらえてライトスタンドへ先月21日以来11試合ぶりとなる46号ホームランを打ちました。

先頭打者ホームランは今シーズン4回目で、日本選手では2007年の松井秀喜さん以来、14年ぶりに100打点に到達しました。
2回の第2打席1アウト二塁で、この試合にプレーオフ進出をかける相手に申告敬遠されフォアボールで、4回の第3打席は見逃し三振でした。

続く5回の第4打席は2アウト三塁の場面でまたも申告敬遠され、7回の第5打席は空振り三振で、3打数1安打1打点、敬遠のフォアボール2つでした。

ホームランは46本で、アメリカンリーグ3位でシーズンを終え、大リーグで日本選手初のホームラン王にはあと2本、届きませんでした。

試合はエンジェルスが7対3で勝ちました。

大谷“来年はポストシーズンの雰囲気を味わいたい”

大谷選手は3日、今シーズン最終戦を終えた直後にグラウンドで行われたテレビ中継のインタビューで今シーズンを振り返り「大きい離脱もなく終われたのがいちばんよかった。離脱者が多かったので、自分自身が離脱しないように体調管理をしっかり1年間通してやりきりたいと思っていた」と振り返りました。

また、大リーグに移籍して初めてシーズンを通して二刀流でプレーしたことに触れ「すごく成長できた1年だったと思うので、残った成績を見つめ直して、来年に向けて改善するところは改善したい」と早くも来シーズンを見据えていました。

さらに「大リーグでの4年間、ポストシーズンに行っていないのでその雰囲気を味わいたいというのが率直な気持ちで、そこからワールドシリーズに向けて10月を過ごしたい気持ちがある。来年はそこを目指して頑張りたい」と話していました。

最後に日本のファンヘのメッセージとして「1年間応援ありがとうございました。ポストシーズンに行けなくて残念な気持ちはある。来年に向けてなんとか期待に応えられるよう頑張りたい」と話しました。

【大谷 今季の成績】

大谷選手の今シーズンの投打の成績です。
【投手成績】
先発23試合 9勝2敗(チーム1位)
防御率3.18、奪三振156(チーム1位)、投球回130回1/3
(※規定投球回数には届きませんでしたが、いずれも大リーグ4年目で最高の成績です)
【打者成績】
主に指名打者として155試合に出場
ホームラン46本(リーグ3位)、打率2割5分7厘、打点100、
盗塁26(リーグ5位)、三塁打8(リーグ1位)、長打80(リーグ2位)、
敬遠20(リーグ1位)、四球96(リーグ3位)、出塁率3割7分2厘(リーグ5位)
(※日本選手として2007年の松井秀喜さん以来、14年ぶりに100打点に到達しました)

9月以降 28試合でHR4本にとどまる

大谷選手は日本選手初のホームラン王こそなりませんでしたが、最終戦で46号ホームランを打ってシーズン100打点を達成し、二刀流でプレーし続けた充実したシーズンをいい形で締めくくりました。

大谷選手は3日の最終戦で11試合ぶりとなるホームランを打って46本とし、アメリカンリーグの3位でシーズンを終え、ロイヤルズのペレス選手とブルージェイズのゲレーロJr.選手が48本でそれぞれ初めてのホームラン王を獲得しました。

大谷選手は7月のオールスターゲーム前のシーズン前半戦だけで33本を打って一時は独走状態でしたが、後半戦はバッティングの調子を落とし、敬遠など相手バッテリーから勝負を避けられる場面が相次いだこともあって、9月以降は28試合でホームラン4本にとどまりました。

一方、ペレス選手は前半戦は21本でしたが、後半戦は27本とペースを上げ、9月以降に10本を打って大谷選手を逆転し、キャッチャーとしてのホームラン記録を41年ぶりに更新して121打点で打点王との2冠に輝きました。

また、ゲレーロJr.選手はシーズン終盤まで三冠王を争う活躍を見せ、9月以降もホームラン9本とプレーオフ進出争いを続けるチームを引っ張り、数字の上ではシーズン終盤の勢いの差がホームラン王獲得の明暗を分ける形となりました。

それでも、大谷選手は最終戦で、目の覚めるような当たりでライトスタンドに46号ホームランを打ってシーズン100打点を達成し、二刀流でプレーし続けた充実したシーズンをいい形で締めくくりました。

【試合経過】

<1回表>
1番指名打者で先発出場した大谷は、1回の第1打席で11試合ぶりとなる今シーズン46号の先頭打者ホームランを打ちました。これで今シーズン100打点となり、ホームラン王争いでは、48号でトップのロイヤルズ、ペレス選手にこの時点で2本差に迫りました。

【5つの部門で“100”到達の快挙】
大谷の46号先頭打者ホームランは、打球速度が181.7キロの強烈な当たりで、飛距離は127.4メートルでした。打球の角度は20度と低かったものの、打った瞬間にホームランとわかるライナー性の当たりで、深く守っていたマリナーズのライトのハニガーはほとんど打球を追いませんでした。
大谷はこのホームランでシーズン100打点を達成し、「ヒット」「打点」「得点」「投球回」「奪三振」の5つの部門で“100”の大台に達しました。これは大リーグ史上初めての快挙です。
<2回表>
大谷の第2打席は、3対0とリードした1アウト二塁の場面で打席が回りましたが、申告敬遠されました。

【ゲレーロJr.が48号HR】
ブルージェイズのゲレーロJr.が3日、今シーズン最終戦のオリオールズ戦で、2回の第2打席で、2試合連続となる48号ツーランホームランを打ちました。これでトップに立つロイヤルズのペレスに並び、大谷とは2本差になりました。

<4回表>
大谷の第3打席は、エンジェルスが4対2とリードした4回表、1アウトランナーなしの場面で、アウトコースの速球を見逃して三振でした。
<5回表>
大谷の第4打席は7対2とリードした2アウト三塁の場面でしたが、申告敬遠されました。大谷選手は第2打席に続きこの試合2回目の申告敬遠となりました。

<7回表>
大谷の第5打席は7対3とリードした2アウトランナーなしの場面で、高めの速球を空振りして三振でした。

【ペレスとゲレーロJr.は48本】
大リーグ、アメリカンリーグでホームラン王争いをしていたロイヤルズのペレスとブルージェイズのゲレーロJr.の2人はいずれも48本でレギュラーシーズン最終戦を終えました。
アメリカンリーグのホームラン王争いは3日の最終戦を迎えた時点でペレスが48本のトップで、ゲレーロJr.が47本で追い、エンジェルスの大谷がトップと3本差の45本で3位につけていました。ペレスは最終戦でホームランは出ず、ゲレーロJr.が48号ツーランホームランを打ってトップに並んで試合を終えました。大谷は最終戦で46号先頭打者ホームランを打ち、トップとは2本差です。

【見どころ】

大谷選手は10試合ホームランがなく45本のままで、ホームラン王争いではトップと3本差で3日の最終戦を迎えました。

大谷選手は先月21日に45号を打ってからホームランがなく、大リーグで日本選手初のホームラン王には3日のシーズン最終戦で少なくとも3本のホームランが必要でした。

大谷選手は大リーグで1試合3本のホームランを打ったことはないうえ、対戦相手のマリナーズは20年ぶりのプレーオフ進出に向けて最終戦の勝利が絶対条件で、強打者の大谷選手は厳しくマークされるため、タイトル獲得は難しい状況でした。

一方で、来月中旬に発表される予定のシーズンMVP=最優秀選手については、アメリカメディアの中では大谷選手の受賞が有力視されています。

MVPはレギュラーシーズンの成績を対象にして全米野球記者協会の会員の投票で選ばれます。

大リーグの公式サイトが先月行った専門家による投票では、全体の79%が大谷選手に1位票を入れ、2位のブルージェイズのゲレーロJr.選手の21%を大きく引き離しトップでした。

同様の投票が8月に行われた際には1位票の90%が大谷選手で11ポイントほど下がっていますが、それでもアメリカメディアの予想では大谷選手の受賞が有力視されている状況です。