北海道東部 秋サケやウニなどが死ぬ被害相次ぐ 赤潮が原因か

北海道東部の太平洋沿岸で先月下旬から、秋サケやウニなどが死ぬ被害が相次いで確認されています。
北海道は周辺の海域で発生した赤潮が原因の可能性があるとみて究明を急いでいます。

北海道によりますと、東部の釧路地方から日高地方にかけての太平洋沿岸で先月下旬以降、秋サケ漁でサケが大量に死んでいるのが見つかる漁業被害が相次いで確認されています。

このうち、北海道豊頃町の大津漁港では1日、漁獲したサケの6割が死んでいるのが確認されました。

この漁港では、先月1日から秋サケの定置網漁が始まりましたが、死んだサケは先月末までにおよそ4000匹に上っていて、出荷できずに廃棄されたということです。

また、ウニにも被害が出ていて、釧路市や隣の釧路町の漁協の管内ではおよそ9割が死んだことが分かったということです。

釧路沖で漁業者が撮影した映像には、ウニが、とげが抜けて殻が白くなって死んでいる様子が映っています。

この影響で、釧路町はウニを返礼品としたふるさと納税の寄付の受け付けを一時、停止しました。

このほか、養殖しているサクラマスやクロソイ、ツブの被害も見つかっています。

原因の可能性があるとみられているのが赤潮です。

海の生態系に詳しい北海道大学の桜井泰憲名誉教授は、NHKの取材に「先月から発生が確認されている赤潮が原因の可能性が高い」との見方を示しました。

北海道は、先月20日から29日にかけて北海道東部の太平洋沿岸の広い範囲で、海水から、西日本を中心に分布する植物プランクトン「カレニア・ミキモトイ」が確認されたことを明らかにしています。

赤潮が生じると魚のえらが機能障害を起こすほか、海の中の酸素が大量に消費されて欠乏し、魚介類の大量死につながります。

北海道では原因の究明を急ぐとともに海のモニタリングを強化し、プランクトンの密度が高まった際には地元の漁協や自治体に情報提供を行って被害の軽減に努めることにしています。