台湾の防空識別圏に中国軍機が一日に38機進入 過去最多

台湾の国防部は、1日、台湾が設定する防空識別圏に中国軍の戦闘機など延べ38機が進入したと発表しました。
一日に進入した中国軍機の数としては最も多く、一部は夜間に太平洋側にも回り込んだということで、中国軍の能力が向上しているという見方が出ています。

台湾の国防部によりますと、1日夕方までに、台湾の南西沖に設定している防空識別圏に、中国軍の戦闘機や爆撃機など延べ25機が相次いで進入したということです。

その後、夜になっても延べ13機が防空識別圏に入り、このうち戦闘機と爆撃機を合わせた12機は、台湾の南西沖からフィリピンとの間のバシー海峡の上空を通過して太平洋側にも回り込み、同じコースを引き返したということです。

去年9月に国防部が今の形式で発表を始めて以来、一日に進入が確認された中国軍機としては最も多い数です。

台湾の新聞「中国時報」の電子版は「国慶節に合わせ中国軍が軍事力を見せつけたと同時に、夜間に第1列島線の外側で台湾や他国の海軍と空軍の部隊を攻撃する能力があることを示している」という専門家の分析を伝えています。

また、アメリカ海軍のツイッターによりますと、同じ頃フィリピン周辺の海域をアメリカ軍の空母が航行中だったということですが、中国軍機の進入がこれと関係しているのかは分かっていません。

台湾の首相にあたる蘇貞昌 行政院長は「中国は一貫して好戦的で、地域の平和を破壊している」と非難しました。