米カリフォルニア州 対面授業の児童生徒すべてワクチン義務化

新型コロナワクチンの接種をめぐって、アメリカ西部のカリフォルニア州は、小中学校や高校の教職員に加えて、対面授業に出席するすべての児童や生徒にも義務化することになりました。

カリフォルニア州のニューサム知事は1日、今後、アメリカのFDA=食品医薬品局の正式な承認が得られれば、小中学校や高校で対面授業に出席するすべての児童や生徒を対象に新型コロナワクチンの接種を義務づけると発表しました。

FDAではファイザーなどが開発したワクチンの接種をめぐって、▽16歳以上は正式に承認し、▽12歳から15歳までは緊急使用のみを許可し、▽12歳未満については臨床試験が行われている段階です。

このため、カリフォルニア州でも義務化を段階的に進める方針で、12歳以上は来年7月を見込んでいて、12歳未満はそれ以降になるとしています。

カリフォルニア州では、すでに学校の教職員についてはワクチンの接種を義務づけていましたが、児童や生徒に対する義務化も焦点になっていました。

アメリカ全体ではワクチンの接種率が伸び悩み、バイデン大統領は国民に接種を強く促しており、カリフォルニア州の取り組みは、ほかの州の判断にも影響を及ぼすことになりそうです。