毎年 約2800人が死亡 子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮の出口付近にできるがんで、そのほとんどは、HPVと呼ばれるウイルスに持続的に感染することで発症します。

日本では、20代から40代を中心に患者数が増えていて、毎年およそ1万1000人の女性が子宮頸がんになり、およそ2800人が亡くなっています。

HPVは女性の50%以上が生涯で一度は感染すると推定されていて、主に性交渉によって感染するため予防のためには性交渉を経験する前にワクチンを接種することが最も有効です。

HPVには200種類以上のタイプがあり、現在、小学6年生から高校1年生までの女性が定期接種として公費によって無料で接種できる「サーバリックス」と、「ガーダシル」という2種類のワクチンは、子宮頸がんを引き起こしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、6か月間に3回接種することによって子宮頸がんの原因の50%から70%を防ぐことができるとされています。

また、去年7月に日本で新たに承認された「シルガード9」というワクチンは、HPV16型と18型を含む9種類のHPVの感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の90%を防ぐことができるとされます。

9歳以上の女性であれば医療機関で接種できますが、およそ10万円の自己負担が必要です。

また、HPVは、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなど、男性がかかる病気の原因にもなるため、男性が接種することでこれらの病気の予防につながるとして、海外では、女性だけでなく、男性も公的な予防接種の対象とする国が増えています。

これまで日本では、男性は接種の適応外とされていましたが、厚生労働省は去年12月、9歳以上の男性は自己負担は必要なものの、「ガーダシル」を接種できるようにしました。