二酸化炭素出さずに製造 「グリーン水素」の工場 仏で稼働

次世代のエネルギーとされる水素を風力発電でつくる工場がフランスに完成し、製造の過程で二酸化炭素を出さない「グリーン水素」の普及につながるか注目されています。

水素の製造工場は、フランスのスタートアップ企業が地方政府などの支援を受けて西部の沿岸に建設し、30日、工場の稼働を記念する式典が開かれました。

この工場の水素は、近くの風力発電所から直接電気を引き、くみ上げた海水を分解してつくるため、製造の過程で温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない、いわゆる「グリーン水素」だということです。

製造された水素は、地域の自治体が運行する水素を燃料としたバスや自動車で使われるほか、地域のリゾート施設などにも供給されるということです。

風力発電だけで水素を本格的に製造する工場は世界でもまだ少ないということで、この企業は今後、同じ技術を使った工場や施設をドイツやデンマークなど10か国に展開する計画だとしています。

水素を製造するスタートアップ企業のマチュ・ゲネCEOは「来年にはこの工場の50倍の量を製造できる水素工場を建設する。『グリーン水素』の需要はこれからどんどん増えると確信している」と話していました。