三浦半島唯一の水族館 京急油壺マリンパーク 50年余の歴史に幕

神奈川県三浦市の水族館「京急油壺マリンパーク」が30日、最後の営業日を迎え、訪れた人たちが別れを惜しみました。

「京急油壺マリンパーク」は三浦半島唯一の水族館として50年余りにわたって親しまれてきましたが、施設の老朽化に加え、新型コロナの影響で来館者数が大幅に減ったことから閉館することになりました。

最後の営業日となった30日は親子連れなど多くの人が訪れ、360度見渡すことができる回遊型の水槽や、ペンギンやカワウソの姿を楽しんでいました。

また、名物のイルカショーも最後の公演が行われ、イルカの豪快なジャンプや、アシカと職員による時代劇のパフォーマンスが披露されると観客が盛んに拍手を送っていました。
ショーの最後に水族館の職員たちはステージに並び「53年間ありがとうございました」と声をそろえ、深く一礼していました。

家族で訪れた女性は「親子3世代の思い出の場所です。時代の流れでこういう形になったのは残念です」と話していました。
館長の中井武さんは「閉館を迎えてつらい気持ちが込み上げてきます。皆さんの心の中に少しでもこのマリンパークの思い出が残ってくれれば幸いです」と話していました。

飼育されている生き物は来月以降、ほかの水族館などに移されることになっています。